学生さんへ | 京田辺市は人口が増え、学生を中心とする若い世代も多く活気のあるまちである。しかし、日本全体の問題である高齢化、人口減少は京田辺市の将来を展望した問題として検討を進める必要がある。京田辺市の中でも地域により抱える問題は様々であるが、新田辺駅周辺では商店街の空洞化、近辺の住宅の高齢化などの問題がある。本プロジェクト科目では、学生がここを起点に京田辺市を知り、地域の問題点や特徴、可能性などを調査・検証することにより地域活性化の施策を練り実行する。その過程で行政関係者や地域で活動する人たちと議論したり、協働することにより人生の先輩から経験を通した学びが期待できる。また、イベントなどを実行することにより問題に遭遇しそれを解決する能力が養われる。今回のプロジェクト科目のフィールドとして予定している新田辺東商店街は昭和40年代に形成され京田辺市の中心の商店街として活況を呈してきた。しかし、新田辺駅の西で区画整理が行われ大規模なスーパーが開店すると、その周辺に新しい店も増え客足が西側に移った。駅東の商店街は空き店舗がだんだん増え集客が厳しくなってきている。しかし、その中でも個性的な店もあり、商店街も子供向けのイベントや「いす-1グランプリ」も行われるなど活性化に取り組んでいる。既存イベントに関わることによりイベント実行の手順、問題、ポイントなどを学び、自らがイベントを企画・実行する時に役立てる。また、この商店街の周辺は昭和40年代にできた住宅地が多くあり、商店街の顧客も高齢者が多いことを念頭に置き、大規模店舗にないコミュニティをキーワードとして経常的な活性化方策も考えていきたい。学生が起こす風の力で地域の人々の土の力を喚起し楽しい商店街にしてもらいたい。具体的には、最初に地域を知り課題やニーズの把握をする。そして地域のイベントに参加し企画・運営のノウハウを学習する。次に自らイベントを仕掛けたり、企画した方策を実行に移し課題解決へチャレンジするという3段階で授業を進める。 |
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