テーマ募集と選定一覧
2020年度プロジェクト科目テーマ一覧
※校地別に掲載しています。
京田辺校地開講科目
テーマ | 開講 期間 | 科目担当者 (団体名・企業名、氏名) | 科目代表者 (所属・氏名) |
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持続可能社会実現プロジェクト-地域資源を活かして- | 春・秋 連結 | 【(株)東洋設計事務所】 齋藤 篤史 | 【理工学部】 千田 二郎 |
誰もが楽しめるご当地スポーツの開発プロジェクト | 春・秋 連結 | 【(一社)共創文化推進委員会】 谷口 彩 | 【スポーツ健康科学部】 庄子 博人 |
SDGs世代に贈る!「こどもと社会をつなげるゲーム」デザイン | 春・秋 連結 | 【京都市】 伊藤 圭之 | 【理工学部】 下原 勝憲 |
今出川校地開講科目
テーマ | 開講 期間 | 科目担当者 (団体名・企業名、氏名) | 科目代表者 (所属・氏名) |
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京都の魅力を発掘し、訪日外国人向けの体験ツアーを作成・実施 | 秋 | 【Japan Exploration Tours JIN-仁】 藤本 賢司 | 【文学部】 新 茂之 |
留学生と創る!「伝統と革新・京着物文化読本」制作プロジェクト | 春・秋 連結 | 【(株)自在】 遠藤 正彦 | 【日本語・日本文化教育センター】 高岸 雅子(春) 徐 潤純(秋) |
ラジオの魅力―学生パーソナリティーの現場から高齢者へ | 春・秋 連結 | 大江 宮子 | 【社会学部】 金子 邦秀 |
京都の伝統織物を学ぶ教育プランプロジェクト | 春・秋 連結 | 【(一財)日本伝統織物研究所】 龍村 周 | 【理工学部】 大久保 雅史 |
クラシック音楽文化を広げよう ~コンサートをプロデュース~ | 春・秋 連結 | 鈴木 利奈 | 【文学部】 伊達 立晶 |
地域の共感をよぶ映像制作~まちづくり観光の視点から~ | 春・秋 連結 | 森田 誠二 | 【政策学部】 井口 貢 |
地域課題解決に資するコミュニティカフェのデザイン | 春・秋 連結 | 【(特非)つながるKYOTOプロジェクト】 小辻 寿規 | 【政策学部】 佐野 淳也 |
視覚障がい者と共に楽しめるレクリエーションを企画実行しよう | 春・秋 連結 | 中川 由希子 | 【社会学部】 JENNIFER MARY MCGUIRE |
「子育て×働く」のリアルを探求するキャリア教育探求プロジェクト | 春・秋 連結 | 【(株)ICB】 戎 多麻枝 | 【政策学部】 川口 章 |
キリスト教会と人々・地域・社会の新たな関わりを提案する | 春・秋 連結 | 加藤 良太 | 【政策学部】 新川 達郎 |
京都・伏見で酒ツーリズムのしくみをつくる | 春・秋 連結 | 【(有)ウミオニア】 江口 崇 | 【社会学部】 藤本 昌代 |
老若コラボによる「現代の課題」ブックレット編集制作 | 春・秋 連結 | 【(特非)市民環境研究所】 春山 文枝 | 【経済学部】 和田 喜彦 |
2020年度プロジェクト科目選定結果について
全学共通教養教育センター
趣旨と目的
同志社大学プロジェクト科目は全学共通の教養教育科目として2006年度より設置され、本年度で14年目を迎えました。 本科目の趣旨と目的は「実践型・参加型の学習機会を重視したプロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL)を基本とする」ところにあり、地域社会や企業の方々にテーマをご提案いただき、地域社会や企業が持つ「教育力」を大学の正規の教育課程の中に導入することによって、学生に生きた智恵や技術を学ばせるとともに、「現場に学ぶ」視点を育み、学生が具体的・実践的プロジェクトに即して問題の「所在」と「解決」を考え抜く力を陶冶することにあります。本年度も、この設置趣旨と目的に基づき、プロジェクト・テーマの内容提案と担当者を広く学内外に公募しました。
応募実態
2020年度プロジェクト科目公募については、8月3日(土)今出川校地において公募説明会を開催し、本科目の趣旨、目的、応募手続き、授業実施要領などを説明しました。8月19日(月)より公募を開始した結果、締切日までに34件の応募を賜りました。応募者の内訳は、民間企業9件、自治体1件、NPO3件、NGO1件、その他(一般財団法人等 )8件、個人12件です。
応募テーマの内容については、
- まちづくりや地域コミュニティの形成、地域活性化に関するもの
- スポーツや音楽、芸術などを通した社会貢献、地域連携等をめざすもの
- 伝統工芸や伝統産業、食文化に関するもの
- 障がい者支援、子育て支援、市民の社会参加など、現代社会の課題の改善、政策提言に取組むもの
- 国際交流を通じて、地域活性化をめざすもの
- 教育や医療、京都の現状などの課題解決をめざすもの
など、現代社会が抱える問題や課題を様々な視点から捉え、反映させたテーマが多く見られました。対象とするフィールドやターゲットも多岐にわたり、いずれのご提案も本科目の趣旨に合致しているとともに、学生の学びと本学の教育理念に添う内容であったことを歓迎し、プロジェクト科目へのご理解とご協力の厚志に、感謝申し上げる次第です。本学学生のプロジェクト科目への期待の大きさに応えるべく、今後も大学としての責務を果たしていく所存であります。
採否の選定
公募締め切り後、プロジェクト科目検討部会委員による予備審査の後、部会委員に加えて教育支援機構委員、全学共通教養教育センター委員、教務主任会議委員等、全学から選出された35名の委員による本審査1次、本審査2次、さらには面接審査で授業計画等を確認した後、2020年度プロジェクト科目テーマとして15件を採択することを決定しました。採択された科目の内訳は、開講校地別では京田辺校地3件、今出川校地12件、14件が春学期・秋学期連結開講科目、1件が秋学期開講科目です。
今後のスケジュール
プロジェクト科目では、5名以上の履修登録者の確保の条件が満たされれば、正式開講となります。学生には、1月上旬に採択テーマの一覧表を掲示し、1~2月頃に、科目説明会・登録者選考手続などについて掲示板、ホームページで周知する予定です。
総評
プロジェクト科目にご応募賜りましたことに深く御礼申し上げます。
本年度も例年のように新聞広告やパンフレットを中心に広報活動をおこなうとともに、公募説明会を開催し、公募の趣旨について説明させていただきました。公募説明会では、事前告知の通り、公募書類の作成に絞って具体的な留意点をお伝えするとともに、個別相談の時間を設け、テーマ公募書類の作成にあたっての具体的な疑問や問題点について応募者に説明させて頂きました。今後もご応募頂きやすいように、説明会の充実を図っていきたいと思います。
今年度も多彩なテーマが揃いました。地域連携、産学連携、現代文化支援、伝統文化支援、スポーツ振興等多岐にわたっており、こうした多様性を持ったテーマ、知的な刺激に満ちたテーマ、学生自身が愛着をもつことができるテーマが、学生の学習意欲やモチベーションの向上につながります。そして、そのテーマから自ら問題を見つけ、その背後にある課題を適切に設定して、課題解決に向かっていくことができるように教導する存在を求めています。われわれのこうした趣旨にご賛同いただき応募してくださった方々に、あらためて深く感謝申し上げます。
今回は昨年と同数の応募があり、昨年と同様のテーマの応募においても昨年よりさらに工夫を凝らしたご提案となっており、応募テーマの質はさらに高まっているといえるでしょう。こうしたテーマと担当者に恵まれたことで、次年度のプロジェクト科目がさらに充実した活動を実践していくことができることをおおいに期待したいと思います。
なお、残念ながら不採択になってしまったプロジェクトに関して、こちらの説明が不十分だったかと反省させられるものがいくつかありました。一つは、各学期末の成果報告会自体をプロジェクトの成果と勘違いなさったご提案です。成果報告会は、それまでにしてきた社会的な活動内容を報告する場であり、座学で学んだ知識を会場の人々に教える場ではありません。テーマ自体は有意義でありながらこの点で不採択になったプロジェクトに関しては、今後も授業計画を再検討されてからご応募いただきたいと願ってやみません。また、最終成果として想定されているものが単に学生の達成感や経験であるというようなプロジェクトも、採択には至りませんでした。社会に対してきちんと発信していけるような成果を形にしてこそ、充実したプロジェクトになるだろうと思います。さらには座学中心で学生自身の活動範囲が狭いプロジェクトも、プロジェクト科目として十分ではありません。社会人として身につけたノウハウを伝授するとか、体験学習をさせてやるということがプロジェクト科目の主たる目的ではないということを、説明会などですべての応募者に十分なかたちでお伝えすることがまだできていなかったことが悔やまれます。こうした反省を生かし、授業運営のみならず公募の仕方についてもしっかり自己点検し、いっそうの改善に取り組んでいきたいと思います。今後ともご協力、ご支援下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
プロジェクト科目検討部会 部会長 伊達 立晶