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テーマ募集と選定一覧

2014年度プロジェクト科目テーマ

「かく」ことは表現すること 絵手紙と夜間中学

プロジェクト名「かく」ことは表現すること 絵手紙と夜間中学
科目担当者次田 哲治
科目代表者文学部 工藤 和男

学生さんへみなさんは絵手紙をかいた経験はありますか?絵手紙は、葉書などに、自分の気持ちを絵や文字で表現するもので、絵手紙作家の小池邦夫さんによって広まりました。このプロジェクトでは、携帯やPCといったツールを使ってメールでのやりとりするのが日常となっている皆さんに、まず墨と筆と顔彩絵の具を使って絵手紙をかいてもらうことからスタートします。「ヘタでいい、ヘタがいい」というフレーズに代表される絵手紙は、「うまく、早く」と学校などで追い立てられ続けてきたみなさんに、「ゆっくり、心を込めて、一生懸命にかく」ことの大切さを気づかせてくれます。また、小池邦夫さんは片岡鶴太郎などみなさんのよく知っている著名人も含めた様々なジャンルの人たちと絵手紙で交流されています。また昨年は、夜間中学を初めて訪問し、夜間中学生とも交流されてきました。夜間中学とは、学齢期に学校へ行けなかった人たちが文字や言葉を取り戻すための学校で、全国8都府県に35校しかありません。日本人のみならず、在日コリアンや中国残留孤児、また結婚して渡日された様々な国籍の人たちが学んでおられます。みなさんにも実際に、夜間中学生の体験を聴き、学校を訪問し、文字や言葉を「かく」ことの意味や学ぶことの本当の喜びについて考えてもらいます。このことは、学校へ行くことが当たり前で、ともすれば学ぶことにそれほど喜びを感じたことのなかったみなさんに、本当に学ぶことの大切さや意味を問いかけてきます。さらに、絵手紙を通じた多くの取組み(夜間中学生の絵手紙の授業の見学や夜間中学生との交流、絵手紙での震災被災地の激励、外国人や様々な世代の人たちとの交流など)にも関わってもらいます。最後に、自分たちの1年間の授業のアウトプットの方法について話し合います。1年間の成果を、自分たちの絵手紙交流展として学内・外に発表してもいいでしょう。リーフレットなどの媒体で広めることも効果的です。1年間、絵手紙を通して、人と人とが触れ合うことの意味や、私たちが「かく」ことの大切さについて考えあえればと思います。

開講校地今出川校地
開講期間春学期・秋学期連結

受講条件絵手紙や夜間中学に興味を持ち、1年間、このプロジェクトに取り組もうとする意欲的な人。
学生が準備(持参)するもの初めての絵手紙セット(日本絵手紙協会 販売価格1,500円)を購入してください。
学生の費用負担額
凡その目安とお考え下さい
あり(15,000円以内)
交通費 (春日中学校まで) 6,000円
交通費 (その他 学外授業) 4,000円
初めての絵手紙セット 1,500円
授業時間以外の非定期授業の有無あり(5回以内)
保険(340円)加入要否必要あり
学外での授業の有無あり(5回以内)

定員内の場合の選考方法登録志願者全員合格とする。
定員を超えた場合の選考方法登録志願票と面接で選考する。
ただし、20名を超えた場合は登録志願票で選考する。
秋学期の追加募集の有無
秋学期科目で定員に空きがある場合
なし