テーマ募集と選定一覧

2011年度プロジェクト科目テーマ一覧

校地別、応募受付番号順に掲載しています。
「テーマ」欄リンクをクリックすると、各プロジェクトの詳細(学生へのアピール、受講条件等、先行登録に関する情報)を見ることができます。

京田辺校地開講科目
テーマ開講
期間
科目担当者
(団体名・企業名、氏名)
科目代表者
(所属・氏名)
食育と健康(薬膳と野菜作りで、正しい食事と健康を考える)春・秋
連結
NPO法人 けいはんな薬膳研究所
井原 浩二
【生命医科学部】
渡辺 好章
「京都企業の優秀なDNAを探ろう」石田 正勝【生命医科学部】
和田 元
同志社のリベラルアーツとスポーツマンシップ平瀬 紘一【スポーツ健康科学部】
横山 勝彦
ものづくり・人づくり春・秋
連結
中村 成男【理工学部】
藤井 透
エコタウン実現プロジェクト-エココミュニティーの形成を目指して-春・秋
連結
株式会社 東洋設計事務所
齋藤 篤史
【理工学部】
千田 二郎
子供の成長に良い玩具の考察と企画春・秋
連結
株式会社 タカラトミー
渡辺 公貴
【生命医科学部】
片山 傳生
カリスマ経営企画担当者養成講座(社長の右腕になって経営を体感する)春・秋
連結
中尾 光宏【文化情報学部】
鋤柄 俊夫
京都伝統地場産業のイノベーションとキャリアを探るプロジェクトNPO法人 日本キャリア・カウンセリング研究会
作田 稔
【心理学部】
及川 昌典
大学発!スポーツプロモーション 〜豊かな社会作りを目指して〜春・秋
連結
高橋 仁美【スポーツ健康科学部】
竹田 正樹
プロスポーツにおけるファン獲得と地域密着のためのマーケティングリサーチ春・秋
連結
加藤 ひでなお【スポーツ健康科学部】
二宮 浩彰
今出川校地開講科目
テーマ開講
期間
科目担当者
(団体名・企業名、氏名)
科目代表者
(所属・氏名)
京都土産から学ぶ商品企画株式会社 おたべ
酒井 宏彰
【商学部】
石川 健次郎
心ぬくもる「絵本」に出会う〜絵本ソムリエ・プロジェクト〜春・秋
連結
上野 康治 【理工学部】
金田 重郎
花で人をつなぐ!〜介護、支援の場で新たな取り組みを考える〜春・秋
連結
NPO法人 フラワー・サイコロジー協会
浜崎 英子
【心理学部】
余語 真夫
神山 貴弥
「花のキャンパスライフ」から情報発信に挑戦、新聞、ラジオ、ネットで春・秋
連結
田原 敏孝【経済学部】
八木 匡
京都の織物文化活性化計画!〜織物の伝統技術について考えよう〜春・秋
連結
日本伝統織物保存研究会
龍村 周
【理工学部】
大久保 雅史
夜間中学を社会に発信しよう!夜間中学生を知っていますか?春・秋
連結
次田 哲治【社会学部】
浅野 健一
私はイベントプロデューサー!春・秋
連結
国民文化祭京都府実行委員会事務局
青柳 良明
【文学部】
伊達 立晶
上京区活性化プロジェクト〜区民との協働で地域課題の解決を!〜春・秋
連結
京都市上京区役所
豊田 博一
【政策学部】
今川 晃
ソーシャル・プロデューサー養成講座 〜統一地方選挙と坂本龍馬をプロデュースせよ〜春・秋
連結
小関 道幸【政策学部】
今里 滋
「京丹後漁業活性化プロジェクト-新たな地域ブランド商品の開発」春・秋
連結
間人底曳網漁業女性の会
田中 郁代
【文学部】
中井 悟
京の筏を復活させよう!〜保津川筏復活プロジェクト〜春・秋
連結
NPO法人 プロジェクト保津川
早田 和仙
【政策学部】
風間 規男
「平成の京街道をゆく〜京阪沿線の魅力を発見・発掘・発信しよう!」春・秋
連結
京阪電気鉄道 株式会社
高橋 正浩
【法学部】
馬原 潤二
祇園祭を中心に「京の心意気」を留学生と発見しよう!春・秋
連結
株式会社 空
遠藤 正彦
【心理学部】
佐藤 豪

公募プロジェクト科目選定結果について

全学共通教養教育センター

趣旨と目的

2006年度より全学共通の教養教育科目として設置したプロジェクト科目は、6年目を迎えました。本科目の趣旨と目的は「従来の教室での座学中心の授業形態とは異なった実践型・参加型の学習機会を重視したプロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL)を基本とする」新たな科目群を開設し、「地域社会や企業の方々を講師として招き、地域社会と企業が持つ『教育力』を大学の正規の教育課程の中に導入することによって、学生に生きた智恵や技術を学ばせるとともに、『現場に学ぶ』視点を育み、学生が具体的・実践的プロジェクトに即して問題の「所在」と「解決」を考え抜く力を陶冶すること」にあります。本年度も、この設置趣旨と目的に基づき、プロジェクト・テーマの内容提案と担当者を広く学内外に公募しました。

応募実態

本年度は、昨年度と同様に9月中旬に今出川・京田辺両校地において公募説明会を開催し、プロジェクト科目の趣旨、目的、応募手続きや授業実施要領を説明した上で募集いたしました。公募の結果、学外から72件の応募を賜りました。応募者の内訳は、民間企業12件、NPO10件、自治体2件、その他団体4件、個人44件でした。
応募テーマの内容ですが、

  1. 京都の文化と暮らし、地場産業、伝統工芸、地域資源の発見に関するもの
  2. 経営、キャリアなどの実践的ノウハウに関するもの
  3. エコ、資源の再利用など環境問題に関するもの
  4. 地場産業や政策など各種の地域活性化に関するもの
  5. 高齢者、介護、福祉政策と新たな視点でのまちづくり実践に関するもの
  6. 祇園祭・国民文化祭・スポーツなど文化やイベントプロデュースに関するもの
  7. ものづくり、新商品開発などに関するもの
  8. 絵本、新聞、WEB、ラジオなどによる情報の発信に関するもの

と、非常に多岐のジャンルにわたっております。昨年同様「京都」や「地域」を冠するテーマが目立つともに、今年度は、それらをキーワードにした「高齢者」「障害者」「介護」「支援」などの福祉に関連するまちづくりのテーマと、「上京区」「京丹後」「保津川」などの地域資源を重視し、地域の活性化を実践するテーマが多くみられました。また、「交通システム」「京阪沿線」などの新しい視点での地域開発や、昨年同様に「ものづくり」や「商品開発」「地域ブランド」に関するテーマも本科目の趣旨を反映したテーマであったといえます。いずれにしても、現代社会が抱える様々な問題や課題、悩みが反映されたテーマをご提案いただいており、学生の学びのニーズに合致しているものと歓迎する一方、本学学生の提案・成果への期待の大きさに応えるべく、大学としての責務を全うしていく所存であります。

採否の選定

公募締め切り後、専任教員から「科目代表者」を募り、応募段階から代表者が決まっていたテーマも含め、28人の代表候補者を得ることができました。その後、全学から選出された27名の委員によって提出書類に関する事前審査(1点~5点の採点)をおこない、その得点集計を基にプロジェクト科目検討部会で集中的な審査をおこないました。事前審査で高得点を得たものを最大限尊重し、審査の最終段階ではテーマ別のバランスと今出川・京田辺の希望開講校地のバランスにも配慮しました。
プロジェクト科目検討部会の原案について、その上位組織である教務主任連絡会議の審議の結果、上記25件を2011年度開講のプロジェクト科目として採択することを決定しました。採択された科目の内訳は、開講校地別では京田辺校地が12件、今出川校地13件、開講期間別では、春学期が3件、秋学期が1件、春学期・秋学期連結が21件となっています。

今後のスケジュール

上記の科目は、5名以上の受講登録者の確保、の条件が満たされれば、正式開講となります。
学生には、12月早々から採択テーマの一覧表を掲示し、授業実施内容が固まり次第、科目説明会・登録者選考手続などについて掲示板、ホームページで周知する予定です。また、12月中旬には、採択された科目の担当者の方を対象とした、科目開設にあたっての説明会を開催する予定です。

総評

プロジェクト科目の大きな特徴であるテーマの公募制は、学生の自発的な学びを誘発する仕組みとして高い関心と評価をいただいています。次年度のプロジェクトテーマの公募も、昨年を上回る72件の応募を学外よりいただきました。

本年度は募集に際して、昨年提示した「国際」「エコロジー」「他の教育機関と連携して実施するテーマ」のキーワードをはずしました。多くの方々から多様で個性的なテーマをひろく応募していただけるように再考しました。公募制では、多様なテーマのひとつ一つの鮮度がもたらす教育効果がおおいに期待されており、それが社会の第一線で活躍しておられる担当者のアドバイスとともに学生の意欲をひき出していくものと考えているからです。
昨年度に引き続き、本年度も新聞広告による広報活動を行うとともに、事前に公募説明会を開催して、公募の趣旨について説明をさせていただきました。その目的は、プロジェクト科目がプロジェクトの遂行を通して学生の自主的な学びを誘発する体験型の社会連携教育であり、従来の講義科目とは異なっていることを伝えることにあります。また、学生個人のスキルアップを目指すワークショップや社会で活躍している講師を招いて展開するリレー講義とは区別されるものであることを周知するためです。
新聞広告や説明会、そして、WEBを通しての説明によって、大半の応募は、プロジェクト遂行型の授業計画に基づいたテーマ設定になっており、本科目で実施しているPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)型教育についてのご理解をいただくことができたように思います。
また、本年度採択された科目からの応募件数も多く、これも、学生の自主的な学びを引き出しながら、一定期間に成果をあげていくプロセス重視のPBL型教育の経験を積まれた結果と受け止めています。ただし、学生の多様な関心や興味をひき出していくという面から見た場合には、より幅広いジャンルや活動からの応募をなお一層お願いしたいと思っています。

同志社大学プロジェクト科目は、社会の教育力を大学へ導入していく仕組みとして公募制を導入してきました。学生の関心や意欲をかき立てる大きな役割を果たしていることを確信しています。プロジェクト科目にとっては、魅力的な公募テーマが不可欠です。そのために公募方法や授業運営も含めた制度の充実、学習・教育環境の改善に努めて参ります。今後ともご協力、ご支援のほどをよろしくお願い申し上げます。

(プロジェクト科目検討部会 部会長 山田 和人)