学生さんへ | 高級品ブランドや家電ブランドのみならず、商売において「ブランド」は非常に重要であり、我々の生活においては身近な存在である。ユニークな事例としては、東国原宮崎県知事が自らを宣伝塔いわゆるブランドとして活用し宮崎県の活性化に貢献している。宮崎県産の商品には、県知事の似顔絵シールを貼るなどして、他の商品との差別化を図っている。現時点での宮崎県の取り組みは、知的財産等による権利保護などを主体としていないが、事業・地域活性化にブランドを活用した事例といえる。このような地域事業の活性化・保護を目的とした、地域団体商標制度が2006年4月に国によって導入された。その間に多数の出願、登録もなされており、「関さば」などはその代表事例である。その中で地域として出願、登録件数が圧倒的に多いのは「京都府(例、京人形、宇治茶、京友禅、京たけのこ、京扇子)」からであった。(出願:134件(京都府)/747件(全国))(登録:41件(京都府)/286件(全国))(2007/9/1現在)。京都にある同志社大学で学ぶ皆さんに、「京都ブランド(商標)」に触れてもらい、地域団体商標出願、登録に伴う地域活性化・企業活動等への効果の検証を行い、事業者と消費者両方の観点から「京都ブランド商標」に係る広報・宣伝・情報発信について、学生の立場で提言してもらう。できる限り、地域団体商標やブランドに取り組む人たちと直接接することができるようにして、多くのことを学んでもらえるようにしたい。 |
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