1. プロジェクト科目ホーム
  2. テーマ募集と選定一覧
  3. 選定結果 2007年度
  4. 京都の文化的景観 その保全活用とまちづくりを結ぶ

テーマ募集と選定一覧

2007年度プロジェクト科目テーマ

京都の文化的景観 その保全活用とまちづくりを結ぶ

プロジェクト名京都の文化的景観 その保全活用とまちづくりを結ぶ
科目担当者末川 協
科目代表者文学部 武藤 直

学生さんへ今日では普通に使われるようになった言葉、景観とはなんでしょうか。ついたてに描かれる絵だけでもなく、地図上に配置されるものだけでもなく、また環境デザインという手法だけでつくれるものでもないと考えています。このプロジェクト科目では、景観をある時代の、ある社会の価値観を、ある領域で視覚的に体現する総体であるとの前提に立ち、文化的景観について考え、その保全や発展について考える機会を共有したいと考えています。
歴史の蓄積や知識や教養としての文化、消費財としての今日的な文化、広く深く生活のリアリティに結びついた文化まで、文化の捉え方が豊かであるほどに、景観の文化性も奥行きを持って、また身近な対象として語ることができると考えています。いわゆる文化財的な価値、観光資源としての価値、個人のデザインの好き嫌いを超えた社会的な対象として景観を捉え、論じ合えることを願っています。
景観に人々の共通の価値観が現れ、美意識やデザインに歴史的な淘汰や発展、蓄積があることで、一つ景観を固有の社会的な作品として堪能することが可能になると考えています。この点から、固有の景観が生み出されたプロセスを想像することも可能でしょうし、その延長上に立てば、特定の景観の持つ今の問題点や、改善すべき提案を行うことも可能になると考えています。個別のフィールドに即して文化的景観の把握と、その現状への認識、課題の設定、改善提案、その実現手法のシナリオ作成までをこのプロジェクト科目で取り組みたいと考えています。
現実的な景観づくりやその保全のためには、多様な事業制度、関連法規、基準を学ばなくてはなりませんし、さらに指定や、規制、損失補填など従来の行政的手法だけでは分け入ることの出来ない無数の私有財産のストックがあります。極めて具体的で、個別の課題に富み、待ったなしの状況があるこの部分にいかに働きかけることが出来るのか、京都には実践的なまちづくりに取り組む各種の市民活動があり、その現場からもナマの取り組みを学び応用していただきたいと考えています。

開講校地今出川校地
開講期間春学期・秋学期連結

受講条件 
学生が準備(持参)するものカメラ、筆記用具
学生の費用負担額
凡その目安とお考え下さい
あり
交通費(市バス、地下鉄等) 500円×16回程度
授業時間以外の非定期授業の有無あり(5回以内)
保険(340円)加入要否必要あり
学外での授業の有無あり(16回以内)

定員内の場合の選考方法登録志願者全員合格とする。
定員を超えた場合の選考方法抽選する。
秋学期の追加募集の有無
秋学期科目で定員に空きがある場合
なし