学生さんへ | - 住宅、住区(コミュニティ)、都市といった住空間を安心・安全の切り口から学び、実践的なまちづくりスキルを身に付けましょう!まず総論では<住み良さ>(Livability)の指標として安全性・健康性・利便性・快適性・持続性について、生活実感に根差した住空間の評価基準を学習します。
- 次に各論として「安堵住宅」では、長寿命化住宅・高齢対応住宅・環境共生住宅のあり方と制度適用等、「安心住区」では、居住水準・福祉防災・景観文化・環境自然の視点からの住区形成の可能性等、「安全都市」では、市民自治・施設構成・都市経営・格差是正の都市政策等を検討し、公共政策の実務能力を磨きます。
- また、住空間・まちづくり情報の収集整理実習として、京都市景観・まちづくりセンターにおいて、京町家や京の町並みの特性を学ぶとともに、住空間書籍等の活用法や、まちづくりNPOとの連携策等を学習し、京都市の都市変遷・元学区制度の推移、次回にフィールド・スタディする<岩倉元学区>(人口約25,000人、面積約13k㎡)に関し縮尺2,500分の1図により概観し、情報活用力を獲得します。
- 岩倉元学区には同志社高校・小学校が立地し今出川校地からも近く、京都市左京区の北東部に位置する新興住宅地です。ここを対象に地元のまちづくり実践者を交えて受講者には現地調査を含む体験的な「安心・安全のまちづくり」の研究・調査・まとめ方を学習し、実践力を涵養します。
- さらに安心・安全のまちづくりに関して、基盤整備・環境保全・施設配置などのハード条件、教育文化・福祉保健・修景緑化などのソフト条件、人材発掘・組織活用・行政対応などシステム条件を具体的に教示し、各自の住履歴として今まで住宅・住区・都市をどれだけ<住み替え>てきたか、またどの住空間に愛着や満足を感じ、それはなぜかを生活体験から学び、分析力・観察力を増します。
- これらの総まとめとして、受講者の生まれ故郷など<ふるさと住区>を自主選定し、各自がコミュニティとしての現状分析を行い、人口推移、歴史経緯、土地利用、交通立地条件などを図表化し、また課題抽出(過疎や産業不振など)するとともに、問題解決のための対策の優先付けにつきプレゼンテーションし、企画力・表現力を得ます。
- 最後に<ふるさと住区>の概ね10年後と超長期の目標(自然保全や文化創造など)を明らかにし、将来像を図化することと、これを評価する技法を学び、構想力・評価力を得ます。
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