2019年度クラスレポート
2019年度プロジェクト科目テーマ
スポーツ共創で、新たな運動会種目をつくろう!
Vol.1 2019.8.21
本プロジェクトの目的
私たちの周りにはスポーツが溢れており、たくさんの人がスポーツをしています。しかし、その一方でスポーツが苦手な人も少なからずいます。そこで、私たちはスポーツをしない、あるいはできない人に焦点をあて、その理由を議論しました。そこで、「勝敗や順位がつくこと」が原因の一つだとして、その意義について問いかけることにしました。そしてそれらを考える手段として、「スポーツ共創」を行うことを決めました。
活動内容
「スポーツ共創」についての学び
多くの受講生は、「スポーツ共創」という言葉自体を聞くのが初めてでした。そこでまず、「スポーツ共創」とは何なのか、現在どんな活動が為されているかについて教えていただきました。その中では、実際に持ってきた道具で遊びを考えるという、「ハッカソン」の体験も行いました。
また、ゲストスピーカーとして「スポーツ共創」の第一人者である犬飼博士様、そして「未来の大阪の運動会」の大橋敦史様にお越しいただきました。「スポーツ共創とは何なのか」ということから、どう考えて行動していくべきなのかといったことまで、様々なことを教えていただき、私たちなりの「スポーツ共創」に対する考えを深めていきました。
同志社中学でのミニワークショップの実施
最終的なイベントの前段階として、同志社中学校理科部の生徒の方々にご協力いただき、新しく種目を考える「ハッカソン」のワークショップを行いました。9名の生徒の方にお越しいただき、「ハッカソン」についての中学生の生の声を聞くことができました。この授業において企画をし、実行することが初めてであった私たちにとって、大きな学びとなりました。
イベント企画の進行、目的
7月の本番に向け、当日の会場や内容について議論していきました。その中で、私たちの中でまとまりきっていなかった「中学生に何を伝えたいか」という、目的になる部分について話し合いをしました。それぞれの「スポーツ共創」についての考え方や方向性が異なっていたために難しいものではありましたが、私たちの指針を定めるよい機会となりました。
イベントの開催
7月13日、「同志社大学生とNewスポーツをつくろう!」というテーマでイベントを開催しました。このイベントでは、話し合いの結果、スポーツハッカソンとその実践を通して「中学生に勝敗の是非を考えてもらうこと」を目的に据えました。そのため、まずはじめに勝敗のある遊びを考えてもらった後、それをアレンジして勝敗のない遊びを考えてもらいました。参加者は多くはありませんでしたが、私たちなりに状況に応じた対応を取ることができたと感じています。
まとめ
履修生のほとんどが「スポーツ共創」という言葉さえ知らなかったような状況からイベントを企画していくことは、とても難しいことでした。特に、関係者の方々のお話を聞き、履修生それぞれの「スポーツ共創」のイメージが作り上げられている中、それを擦り合わせて共通のテーマを作り上げることは大変時間がかかる作業でした。しかし、他の人の意見を聞くことで新たな視点が生まれるなどの、グループで1つのことに取り組んでいく上での気づきも多くありました。
このプロジェクトを通して、私たち自身も「スポーツ共創」についてはもちろん、企画の立案や運営などにおいて大切なことを学ぶことができました。反省も含め、今回学んだことを様々なことに生かしていきたいです。
報告者:クラスレポート担当 尾副 咲月さん(グローバル地域文化学部2年次生)