以下、本文になります
2018年度クラスレポート
メディアを活用した歴史まちづくり観光(宇治市をフィールドに)
Vol.1 2019.2.21
プロジェクトの概要
このプロジェクトでは、映像とラジオで地域復興をしました。具体的には、「まちづくり観光」という視点から、論語の一説である「近悦遠来」(近い人が喜べば、遠い人も慕い集まるという意味)をテーマに京都府は宇治市の表面的でなく本質的な魅力をラジオや映像といったメディアを通して伝えるということを目的に活動してまいりました。取材や構成、原稿作成や映像制作といった活動を通し、「伝えること」の大切さ、むずかしさ、楽しさを学ぶことができました。また、多彩な現役メディア関係者による講演を通し、コンテンツ制作のプロセスにおいてコミュニケーション能力,企画立案能力,チームビルディング能力,自己管理能力,情報発信能力,メディアリテラシー能力なども学ぶことができました。
春学期の活動
- チームでの活動が中心となるため、初めはチームビルディングに重きを置き、活動しました。科目担当者が放送局出身ということで、少しユニークなものが用意されており、楽しむことができました。
- 魅力を伝えるためには、自分たちが伝える物に対する知識を持っておく必要があるということで、宇治市でのフィールドワークを行いました。800年以上続くお茶屋さん、平等院をめぐり、宇治市の魅力を五感を通し十二分に感じることができました。
- 4つのチームに分かれ、春学期の活動のメインとなるラジオ番組制作を行いました。現地での取材、番組制作を通し、ラジオの音だけで伝えることの難しさを知りました。
秋学期の活動
- 春学期の内容をさらに発展させ、使用媒体をラジオから映像に変更しました。ラジオの時に比べ、制作の難易度が上がっているため、脚本家の方や、映画監督、制作会社で長年番組制作を行っていらっしゃる方などに講演いただき、プロの技や考え方を教えていただきました。特に、映像編集実習の際には、経験のないメンバーも多い中、先生の熱い指導の下、楽しく映像編集の練習をすることができました。
- 映像制作の技能を一通り学んだあとは実戦です。秋学期は映像を扱うということで、春学期に比べ、作業量が増えることが予測されました。 そこで、チームの人数を4人から6人に増やして、活動を始めました。チームを組んだ後は、春学期と同様に宇治の街に繰り出し、カメラを片手に取材を続けました。
- 取材が終われば編集です。各々がとってきた素材を持ち寄り、MML(ラーニングコモンズ内の編集作業ができるところ)で編集を行いました。春学期のラジオと違い、表現の可能性が大きくなりましたが、その分難易度も上がり、メンバーで試行錯誤を行いながら、やっとの思いで完成させることができました。
- 全チーム映像が完成し、鑑賞会を行いました。 また、これらの映像はYoutubeにアップロードされます。 また、「地方の時代映像祭」という映像コンテストにも出展しました。
まとめ
映像や「伝えること」のプロの下で、非常に貴重な体験をすることができました。プロジェクトが終わってしまったと考えると非常にさみしいものですが、一年間学んだことを今後の生活に役立てていきたいと思います。
報告者:クラスレポート担当 園田凌平さん(経済学部3年次生)