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2017年度クラスレポート

西陣のモノづくり産業の見える化と交流促進を通じた地域活性

Vol.1 2017.8.7

春学期の活動の目的・目標
モノづくり産業が盛んな西陣地域では、古くから在る織物産業はもちろん、他にも様々な分野の方々が活動されています。一方で、同じ地域に住んでいるにも関わらず、実際にお互いがどのような活動をしているのか知らないのが現状です。そんな西陣には、西陣地域を氏子とする今宮神社の「織姫七夕祭」があります。私たちはこの祭に合わせたイベントを考案することで、西陣地域においてモノづくりに関わっておられる多方面の分野の方々が、垣根を越えて交わり、地域内での新しい繋がりを生み出すことができるのではないかと考えました。そして、その考案したイベント自体を私たちだけでなく、地域の方々と一緒に作り上げることで、西陣地域活性化の一つのキッカケとなることを目指しました。
目標としては、世代を越えた繋がりを生み出し、改めて地域の方々が西陣の魅力を再発見できる場を提供することとしました。具体的には、地域に住む子供と西陣の工房の方々が交流し関わり合うことで、西陣地域の活性化を目指しました。
活動内容
西陣のモノづくり産業の見える化と交流促進を通じた地域活性

説明会

私たちと西陣地域の方々が関わる場所づくり、そして西陣でモノづくりをする方同士の交流を図ることを目的に、6月7月に計4回開催しました。私たちが提案する以下の企画に対して、地域の方々から意見をもらい共に作りあげていくと同時に、集まった方々が交流することで、それぞれの活動を知り新たな繋がりをつくるキッカケとなりました。通算で35名の方々に参加して頂きました。

工房公開・体験教室

西陣地域に住む小学生を対象に、西陣でモノづくりをされている方々の工房を公開し、いくつかの工房では実際にモノづくりの体験をしてもらいました。自分たちが住む地域で活動する職人さんを知り、そこで生み出されるモノに実際に触れることで、子供達の地域への愛着心を育み、地域の大人と子供が交流することで、世代間の「縦」の繋がりをつくることを目指しました。実際に19の工房に参加して頂き、多くの子供たちに地域のモノづくりに触れてもらいました。

奉納品の展示

各工房より、神様への感謝の意を込めて奉納して頂いた作品を、8月5日の「織姫七夕祭」当日に神社内で展示しました。西陣地域でモノづくりをされている方々の作品を地域の方々に見てもらい、職人さん同士もお互いの作品を知り、子供達にも地域でどういったモノがつくられているのかを知ってもらうことで、西陣のモノづくり産業の「見える化」を図りました。各工房に対する奉納の呼びかけから、展示のレイアウトまで、全て私たちが行い、結果13の工房から作品を奉納して頂き、祭当日は沢山の地域の方々に見て頂きました。

西陣のモノづくり産業の見える化と交流促進を通じた地域活性

流しそうめん

西陣地域でモノづくりをされている方々の「横」の繋がり、そして世代間を越えた地域の中での「縦」の繋がりをつくる場として、また本プロジェクトの目的を地域の方々に紹介する場として、「織姫七夕祭」の七夕にちなんだ流しそうめんを企画しました。竹の伐採・組立から地域の方々と一緒に行い、そうめんや出汁の昆布なども地域の方に提供してもらい、まさに地域のモノを活用し、地域一丸となって作り上げたイベントとなりました。本企画に関わった全ての方(工房の方、地域の方、小学生)に参加してもらい、沢山の「縦」と「横」の繋がりが生まれました。
春学期の活動を終えて
春学期の活動を通じて、西陣という地域は幅広い世代の方々が誇りをもってモノづくりを行っている地域であることを知りました。また沢山の職人さんと関わり合う中で、西陣という地域は「織物の地域」としてだけでなく、「モノづくりの地域」であることを実感しました。
秋学期は、今回つくり上げた「縦」と「横」の繋がりを広げ、より強固なものにすることで、西陣地域のさらなる活性化を図りたいと思います。

報告者:サブリーダー兼クラスレポート担当  平岡 瑞貴さん(法学部3年次生)

Vol.2 2018.2.13

秋学期の活動の目的・目標
秋学期は、春学期に得た西陣のモノづくりに携わる方々のつながりをどのように継続させることができるか考え、二つを企画・運営した。
まずは、春学期の交流会を継続し、「monopro」と題した交流会を計5回行った。そして、もう一つはそのmonoproを活かし、クリスマス会を行った。その二つの活動については以下詳しく述べる。
これらの企画を通し、まずモノづくりに携わる人々同士のつながりを作り、またその人々が西陣地域の住民にモノづくりをアピールすることで、西陣地域内での活性化をめざすものとする。そして、今年だけで終わらず、この活動が広がっていくことで、外部にまで西陣の魅力が発信されるような西陣の活性化が生じることを狙いとする。
活動内容

monopro(交流会)

春学期に集まって下さった方々の交流が途絶えぬよう、また新たな交流などが生まれるようにするための交流会である。計5回実施し、内容としては、秋学期に企画運営したクリスマス会の打ち合わせと、来年度以降のために、履修生から地域の方々への引き継ぎ書を作成するための相談を行った。
西陣のモノづくり産業の見える化と交流促進を通じた地域活性
春学期よりも参加人数は減ってしまったが、その分一人ひとりとゆっくりお話しすることが出来、またクリスマス会直前の交流会では企画のリハーサルを地域の方々が一緒にして下さり、またアドバイスを下さったことで、当日大きな問題も起こらず済んだ。
また、最終回では一年間の振り返りを行い、地域の方々が新な発見やつながりを作ることができたとおっしゃって下さった。一方で、継続するためにはより強固なつながりや、中心的存在を明確にすべきであるといったような課題もあり、引継ぎ文書の引継ぎを元に、残りの期間中はそれらの課題への対策を考えることができた。

クリスマス会

12月17日に、西陣織会館の別館をお借りして、西陣地域に住む小学生を対象にクリスマス会を行った。この企画ではイベントを三つ用意した。
まずは、モノづくりに携わる方々から、そのモノづくりの際に余った材料などを提供してもらい、その材料でクリスマスツリーのオーナメント作りを行う、オーナメント作りを催した。事前予約制で行い、結果全ての予約者が親子参加となった。対象は小学生だが、親子参加を通じて親世代にもモノづくりの魅力が伝わることも意識していたため、親子が材料をどのように使うか考え、またモノづくりに携わる方々に尋ねているような姿はとてもうれしく感じた。また、この時、材料提供者の方には、本人がいらしてればご本人に、そうでない方は履修生が代読するような形で、材料についての説明をしていただいた。
次に、西陣にまつわるクイズ大会を行った。問題は主にモノづくりに携わる方々にお考えいただき、内容としては西陣の歴史について、西陣の街について、モノづくりについての三項目で行った。それぞれの項目でトップを決め、履修生の作成したオーナメントをプレゼントしたが、トップの決め方やプレゼントの中身など、詳細まで企画段階で練っておくべきであったという反省点がみつかったため、反省すべきところは引き継ぎ資料に載せた。
最後は巻王体験である。これは、反物をいかにきれいに速く巻けるかを競う室町で行われている巻王を前例とし、西陣でもしてみようという企画である。子供達には、反物のサンプルを用いて、小さめで巻きやすい形にした。実際に織物に携わる方に反物を巻いて頂いたとき、子供たちが興味津々で見ていたのでとてもうれしく感じた。競争するときは、大人と子供がチームを組んで楽しそうにしてもらえたのでよかった。
すべての企画後には、感想を書いてもらい、写真を撮った。親子で計31名が参加して下さり、目標の30人を超えることができた。
西陣のモノづくり産業の見える化と交流促進を通じた地域活性
秋学期の活動を終えて
秋学期は、履修生が少数であることをうまく活用し、三人の一人ひとりが仕事を持ち、分担しながら行うことができた。また、地域の方々のご協力あってこそ、一年間やってくることができたのだなと改めて感じており、この流れがもっと継続するよう最後まで流れを作りたいと思う。
西陣のモノづくりの街としての魅力をもっと発信できるようなつながりが生まれることを、来年度以降はモノづくりに携わる方々を中心に考えていただけることを願う。

報告者:サブリーダー兼クラスレポート担当  平岡 瑞貴さん(法学部3年次生)