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2015年度クラスレポート

京都の伝統織物をつなぐ~織物文化ビジネスプロジェクト~

Vol.2 2016.2.1

秋学期の活動
春学期の活動で、私が導いた現状と課題をもとに、さらに市場調査と街頭アンケートをしました。街頭アンケートは、日本人観光客と外国人観光客に対して行いました。その中でやはり購買者の伝統織物に関する知識がないことと、伝統織物に非日常や敷居が高いというイメージがあることがわかりました。そういったことを解決できるイベントを開催しました。
秋学期イベント
12月26・27日に、「日本の錦~今につながる織物文化~」を鍵屋・空で行いました。
イベント内容は、主に織物製作体験、織物製作工程説明、ハレとケ織物展示会の3つのコーナーを設けました。
活動写真
  • 織物製作体験
イベントに来ていただいた方に、10センチ平方のコースターを織っていただきました。実際に織ってもらうことで、織物がどのようにできるのか、その構造をわかってもらえたと思います。製作しているところを見学している方もたくさんいらっしゃいました。多くの方が製作体験をしたいとおっしゃってくれましたが、時間の関係ですべての方にやっていただけなかったのが反省点です。
  • 織物製作工程説明
織物がどのように作られているか知ってもらおうと、主要な工程をパネルに貼りました。また、伝統織物に携わる職人の仕事を知ってもらうために、自分たちで動画を撮影し、上映しました。工程に興味を持たれた方が多く、パネルや動画を見ていただけました。
活動写真
  • ハレとケの展示会
昔から日本に根付いているハレとケの文化に基づいて、ハレの場で使われる織物、ケの場で使える織物を分けて紹介しました。織物の晴れやかな一面と非日常であるというイメージを少しでも変えられたらと思って、企画しました。
この2日間のイベントで、162人の方が来場してくださいました。外国人観光客も来場してくださいました。今回のイベントを通して、織物のイメージが良い方向に変わった方が多く、このイベントがこれからに織物産業のビジネスにつなげられる可能性を見出しました。多くの織物の魅力を伝えることができ、実りの多いイベント企画でした。
活動写真
報告者:クラスレポート担当 香ノ木 麻由さん(文学部3年次生)

Vol.1 2015.8.7

昔は盛んだった伝統織物産業も今では衰退の一途をたどっており、後継者も少なくなり、伝統的な職人技も失われようとしています。私たちのプロジェクトでは、京都の伝統織物をビジネスの観点から活性化へ導くということを目指しています。
春学期の活動内容
春学期は主に二つの活動を行いました。
1. 工房見学
工房見学
織物についての知識を得るために、六つの工房に伺いました。どの工房の職人さんも、非常に洗練された職人技を有していました。色彩感覚や織るときの微妙な調整などは、とても一朝一夕ではできないものだとわかりました。それと同時に、お話を聞くうちに伝統織物産業の衰退や後継者問題、需要減少などの様々な問題に直面していることもわかりました。
2. アンケート調査

工房見学や取材から、私たちは伝統織物産業の衰退の原因は需要減少ではないかと考えました。そこで、消費者に対する伝統織物に対する意識調査を行いました。アンケートの分析結果から、私たちは消費者の伝統織物への購買意欲が低いという問題点を挙げ、その問題の原因を二つ推測しました。

⑴ 織物に対する知識の欠如
アンケートの回答結果では、織物の製作工程をほとんど知らないという答えが多くみられました。そうしたことから、消費者が製作にどれだけの工程があるのか、また多くの手間がかけられているということを知らないということが、伝統織物がただ高価であるといイメージを生み出し、購買意欲に繋がらないのではないかと考えました。
⑵ 伝統織物の非日常さ
アンケートの結果では、消費者が伝統織物を使う場面がないことや高価であること、敷居が高いなどと思っていることがわかりました。

以上のような購買意欲の低下原因がわかった反面、消費者の伝統織物に対する関心が決して低くはないこともわかりました。関心があっても、実際にそれが購買につながらないことが伝統織物の需要減少に関わっていると考え、消費者の購買意欲を高めるということを目標に設定しました。
春学期の活動を通して
春学期の活動を通して
春学期の活動では、職人さんの伝統的な技術を実際に見学することができ、技術のすばらしさを実感しました。しかし、伝統織物産業の衰退に伴って、その技術も失われようとしています。一旦その技術が失われると、もう一度その技術を復活させるのは非常に困難なことになってしまいます。また、技術が失われ従来の伝統織物が作ることができなくなると、日本の伝統的なお祭りや神事、行事などに織物を使うことができなくなり、伝統的な文化も連鎖的に途絶えてしまう可能性があることもわかりました。
今後の活動
今後の活動
秋学期は、春学期に設定した消費者の購買意欲を高めるという目標を達成できるような企画を履修者全員で考えていきたいと思います。夏休みに行われる合宿ではその企画を具体的に考えていきます。
報告者:クラスレポート担当 香ノ木 麻由さん(文学部3年次生)