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2014年度クラスレポート

「かく」ことは表現すること 絵手紙と夜間中学

Vol.1 2014.8.18

【春学期の活動内容】

私たちのプロジェクトでは、「絵手紙」(はがきなどに絵と文字を使って自分の思いを表現する創作活動)から、まず、普段当たり前にしている「かく」ということについて考えました。

「文字が読み書きできなかったらどうなるんだろう?」
「手書きと活字は何が違うんだろう?」

こうした今まで考えてもみなかった問いを考え、プロジェクト内でいろいろと議論を重ねました。
「かく」ことは表現すること 絵手紙と夜間中学画像1
また、日頃から絵手紙をかいている、夜間中学在学中の西畑保さんや卒業生の高野雅夫さんに、絵手紙で表現することについてのお話をうかがったり、『絵手紙の力』と題して実際に冤罪被害にあわれた桜井昌司さんと、桜井さんを塀の外から手紙で支えた田口孝夫さんの講演会を開くことにより、よりいっそう「かく」ということについて学びを深めました。
「かく」ことは表現すること 絵手紙と夜間中学画像2
様々な講師をお招きし、その方々のお話から普段目にしていても気がつかなかった手書きの持つ力に気づきました。また、私たち自身で実際に絵手紙をかいてみることで、時間をかけてかくことの意味を改めて感じました。自分たちで描いた自由な絵や字、その大切さについて知る大きな一歩になったと思います。
【秋学期に向けて】

春学期の学びを生かし、「かくこととはどういうことなのだろうか?」という問いを深めて、より実践的なフェーズに移行したいと思っております。具体的には、EVE祭で絵手紙をかく体験ができるブースを出したり、小中学校での絵手紙教室を開催するなどして、より多くの人と絵手紙の力について考えていきます。

報告者:CNS担当 草野 彰夫さん(文学部3年次生)