2014年度クラスレポート

観光土産の創造

Vol.1 2014.8.17

京都は歴史的に菓子作りの原点と言える都市であり、いまだに数多くの菓子店が軒を並べています。また、「観光都市 京都」として、これまでに「おたべ」に代表されるような数々のお土産菓子も送り出されてきました。しかし、その京都の菓子市場も、消費者の嗜好やニーズの変化に伴い、近年大きく変化しつつあります。
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本プロジェクトは、従来のマーケットが大きく変化しつつある京都の菓子市場において、菓子業界におけるマーケティング事例を学び、消費者ニーズの分析やコンセプトワークによる「新しい観光土産」の企画、さらに、企画商品の市場導入といったプラニングを行っていきます。リアルなマーケティング活動に接し、グループで商品創造を進めることにより、参加者各人の考える力とプレゼンテーション能力の向上を図ることを目標としています。
■活動内容
4月 プロジェクト開始。実践的なマーケティングについての講義を受け、半年間の活動概要をつかみました。19人のメンバーを4班に分けました。

5月 各班調査発表:各班どういう商品を企画していくのか、市場調査やアンケートなど行い、案を固めていきました。コンセプトやターゲット、調査結果などを各班発表し合いました。

6月 株式会社おたべの工場見学:十条にあるおたべの本社に行かせてもらい、各班それぞれ提案する京都の新土産をパティシエの方々に伝えに行きました。そのうえで、実際に作ってもらい、さらに商品の完成に向けて、パッケージも含め仕上げていきました。

7月 株式会社おたべの役員会にてプレゼン:これまで自分たちが企画してきたお土産を、おたべの社員の方々に伝えるべく、再び本社へ行かせていただきました。各班なぜこのお土産を企画したのか、社員の方々が全員納得いくような発表にするために準備していきました。
■今後に繋げる
この授業はグループごとでの活動が主でしたが、それぞれのグループで市場調査を行い、現代の土産市場には何が求められているのかを考え商品を企画しました。時に企業の方にアドバイスを頂き、問題点を見つけながらより良い企画になるようにグループ内で何度も話し合いを重ねました。この授業では自分たちの思いや調査結果をプレゼンテーションする機会が多く、良い企画をつくるだけでなくどうしたら相手に理解してもらえるのかということを考えたりと、様々なことに挑戦できました。そうした場面でコミュニケーション能力やプレゼンテーションの能力の向上が図れたと思います。とてもハードで経験したこともないようなこともしなければいけない反面、企画を重ねていく過程でどんどん自分たちの商品が出来ていく楽しさを実感できました。1つの商品が出来上がるまでには、こんなにもの多くのデータや過程が必要であることも学びました。このプロジェクトは半年という短い期間でしたが、チームで何かを作り上げる楽しさ、またそれを伝えることの難しさを実感しながら学びました。この授業で各々が感じたこと、思ったことをこれからに活かすことが重要であると思いました。

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報告者:リーダー 中村 文香さん(社会学部3年次生)