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2013年度クラスレポート

京都の伝統織物をつなぐ- 織物文化ビジネスプロジェクト

Vol.4 2014.1.8

【イベント開催報告】 「錦の間―衣から住へ―」

昨年12月20、21日に町家をお借りしてイベントを開催しました。私たちは織物文化を知り、織物産業の新たな需要を生み出すためのビジネスプランを構築することを目的に、1年間活動してきました。
京都の伝統織物をつなぐ- 織物文化ビジネスプロジェクト2
同志社EVEの期間中に開催したプレイベントでは、来場者は一般の方が中心でしたが、今回は実際に企業の方に見ていただくことが大きな目的です。町家の一室に、家具や錦織の制作工程に使用される道具を用いたインテリアなどを展示して錦のテーマルームを表現しました。また、町家の一室を見ていただきながら、1年間で学んだことを基に立案したビジネスプランのプレゼンテーションを行いました。
京都の伝統織物をつなぐ- 織物文化ビジネスプロジェクト3
朝早くから集まり、どうすればより良い錦のテーマルームができるかを考えながらインテリアの準備をし、開催の時間をむかえました。同志社大学の学生やたまたまイベント会場に通りがかった方から「良かった」という感想をいただいたり、企業の方には鋭い質問や的確なご指摘を受けたりと、イベントやビジネスプランに関して様々な意見をいただきました。
京都の伝統織物をつなぐ- 織物文化ビジネスプロジェクト4
今回のイベントでは、ビジネスプランの詰めの甘さが見えた点や、部屋一室を錦織でインテリアしきれなかった点など、まだまだ至らない点が数多くありました。しかしたくさんの方のご協力のもと、無事にイベントを終えることが出来ました。今回のイベントで本年度のプロジェクト科目としては最後のイベントとなりましたが、伝統織物の奥深さや織物が持つ魅力を知っていただけたのではないかと思います。


報告者:受講生 豊島 奈未さん(政策学部2年次生)

Vol.3 2013.12.13

「錦の間ー衣から住へー
「錦の間―衣から住へ―」

この度、町家にて、錦のテーマルームのイベントを開催いたします。
会場では各日2回、20分程度のビジネスプランのプレゼンテーションを行います。
趣のある町家で京都の伝統織物を一般の方にも感じていただければと思いますので、是非お気軽にお越しください。
普段、味わうことのできない、錦織の空間を是非体験していってください!

日時:2013年12月20日(金)・21日(土) 11:00‐17:00
〈ビジネスプラン プレゼンテーション〉①14:00-14:20 ②16:00-16:20
同会場にて、企業向けの具体的なビジネスプランをご案内いたします。
入場料:無料
事前申し込み:不要

場所:京都リサーチパーク町家スタジオ (〒602-8233 京都市上京区福大明神町128 )
<アクセス方法>
● JR京都駅から 市バス(9系統・快速9系統・50系統) 堀川中立売 下車 徒歩1分
● 地下鉄烏丸線今出川駅から 徒歩20分
*駐車場はございませんので、できるだけ公共交通機関でお越しくださいますようお願いいたします。

報告者:受講生 豊島 奈未さん(政策学部2年次生)

Vol.2 2013.12.13

京都の伝統織物をつなぐ- 織物文化ビジネスプロジェクト_vol2_1
【秋学期活動内容】
春学期の活動を通して、私たちは1つのビジネスプランを立案しました。それは、これまで「着る」だけだった織物を「住む」という形で取り上げ、宿泊施設の一室またはラウンジに錦のテーマルームを作るというものです。 つまり、「衣」から「住」へと織物の形を変えようと考えたのです。このビジネスプランを基にプレイベント、本イベントの開催を企画し、メンバーは「企画班」と「広報班」に分かれそれぞれの班で行動しています。「企画班」は主にイベントの内容を詰め、「広報班」はパンフレット作りやSNSを通した広報活動を行っています。
京都の伝統織物をつなぐ- 織物文化ビジネスプロジェクト_vol.2_2
京都の伝統織物をつなぐ- 織物文化ビジネスプロジェクト_vol.2_3
○プレイベント 
ビジネスプランを企業の方々に提案する前に、同志社EVEで2日間プレイベントを行いました。帯や織物の小物の展示、事前に撮影した錦のテーマルームのポスターや織物に関わる職人さんの説明文パネルの掲示、さらに各日2回プレゼンテーションを行うことでより具体的にビジネスプランの内容を知っていただけるようにしました。
 同志社EVEの期間中だったので学生が多かったですが、一般の方にも足を運んでいただきました。アンケートには、このプレイベントに対して「とてもよかった」という回答が多く寄せられ、「細かい工夫がされていてすごかった」、「知らないことが多かったので勉強になった」など様々なご意見もいただきました。たくさんの方のご協力のもと、無事にプレイベントを終えることができました。
○本イベント
企業の方に直接ビジネスプランを提案する場として本イベントを開催します。京都の町家を借りて家具や小物を置き、実際に伝統織物の空間を感じていただきます。もちろんプレゼンテーションも行う予定です。プレイベントのアンケートの集計結果を基に本イベントに向けて準備をしています。プレイベントでの反省点を活かしつつ、より良いイベントになるようにメンバーそれぞれが取り組んでいます

報告者:受講生 豊島 奈未さん(政策学部2年次生)

Vol.1 2013.7.17

本プロジェクトでは、織物文化を知り、新しいビジネスを構築して織物経済の活性化のための活動をしています。
京都の伝統織物をつなぐ- 織物文化ビジネスプロジェクト2
京都の伝統織物をつなぐ- 織物文化ビジネスプロジェクト3
①活動内容
春学期は主に織物に携わる職人の方々の工房を見学しました。一つの織物が出来上がる過程で様々な工程があり、その工程一つ一つに職人さんがいらっしゃいます。私たちが見学した工房はほんの一部でしたが、織物に携わる方々の現状、どんな仕事をしているのかなどを自分たちの目で確認できました。実際の現場を知ることが、私たちの考えていくべき織物を活性化できるビジネスプランの基礎となりました。
また、織物ビジネスとして成り立たせるためにゲストスピーカーをお招きしてビジネス論の講義をしていただきました。その中で、様々な案を出していき、織物がうまく生かされ発展するビジネスプランを考えていきました。
②今後の活動
工房見学や職人さんのお話、ゲストスピーカーのお話を伺ったことをもとに、織物をビジネスとして成り立たせる案を二つ出しました。一つがホテルの部屋を錦の部屋にするというもので、もう一つがネット販売です。もっと詳細にビジネス案をつめていくべく、話し合っています。秋学期はホテル側と話し合うなどといった、これらの案の実現に向けて行動していきます。
京都の伝統織物をつなぐ- 織物文化ビジネスプロジェクト4
     
京都の伝統織物をつなぐ- 織物文化ビジネスプロジェクト5
③感想
春学期の活動を通して、織物について深く学びました。職人の技というものは大変素晴らしく、長年の「経験」がものを言う世界なのだと感じました。職人さんのお話の中で、「伝統を守るために変わらなければならない」という言葉が印象に残っています。着物を着なくなった現代で織物の衰退が大きな問題ですが、本質を見失わず上記のビジネス案を具体化し、皆さんに身近に感じていただけるようなビジネスを行えるように活動していきます。

京都の伝統織物をつなぐ- 織物文化ビジネスプロジェクト6


報告者:受講生 豊島 奈未さん(政策学部2年次生)