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2017年度クラスレポート

テーマパーク利用者の利便性向上に関する企画立案プロジェクト

Vol.1 2018.2.5

私たちは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに訪れる「全てのゲスト」の体感価値を高め、利便性を向上させることを目標に、1年間企画立案を行ってきました。広い対象の中から、特に来場割合の高い外国人と現状ではあまり来場割合が高くない視覚障がい者の両極と言える二つの対象に焦点を当てました。双方に共通する障壁として、ショー・アトラクションにおいて、視覚・言語の情報が正確に伝達されないことにより、ストーリーの場面展開といった情報が理解できず、楽しめていないのではないかと仮定し、私たちはショー・アトラクションに「音声ガイド」の情報伝達システムを導入し、外国人・視覚障がい者の体感価値を高めることを主眼に活動を行いました。

春学期

4月-5 月 対象者の決定、パーク視察による現状の問題把握

 ・パークの視察、調査から現状を把握し、対象者の決定を行いました。

6月 困っていることの根本原因、対象者が楽しめない障壁の洗い出し

 ・対象者が、なぜ困っているのか、また、なぜ楽しめていないのかを、MECE(*1)という手法を用いて、共通の障壁を洗い出しました。
  *1...考えにもれなくだぶりなく、共通の障壁を洗い出すための方法

7月 音声ガイドの調査

 ・共通の障壁を、同時に解決できる手法を模索し、「音声ガイド」を作成することを決定しました。
 ・実際に、音声ガイドを作成するために必要な機器の候補を3つ(①赤外線、②Bluetooth、③FM)に絞りました。

8月-9月 協力団体の調査

 ・大阪府内の視覚障がい者支援協会や視覚支援学校の協力団体候補を探しました。
テーマパーク利用者の利便性向上に関する企画立案プロジェクト 活動写真1
テーマパーク利用者の利便性向上に関する企画立案プロジェクト 活動写真2

秋学期

10月 機器の選定、拝借段取り、外国人と視覚障がい者の被験者募集と副音声台本、英語注意事項作成

 ・技術班、連絡班、音声班の3つの班に分かれて作業開始しました。
 ・技術班…春学期に挙げた候補の中から、実際に使用する機器の選定を行いました。また、その機器を取り扱っている企業に交渉し、拝借の段取りを行いました。
 ・連絡班…計3つの視覚障がい者支援協会及び視覚支援学校に協力をお願いし、被験者を募集しました。また、外国人に関しては同志社大学に通っている留学生に、ビラの配布や紹介で被験者を募集しました。
 ・音声班…実際に取り扱われている音声を基に、副音声の台本を作成しました。また、アトラクション前にクルーが行う注意事項の英語版を作成しました。

11月 機器設置動作確認、副音声と英語の注意事項の録音、視覚障がい者用と外国人用各検証後使用アンケート作成

 ・技術班…学校やユニバーサル・スタジオ・ジャパンのショー・アトラクションで使用する機器の動作確認を行いました。
 ・連絡班…被験者を対象に事前説明会を行い、理解を得ました。
 ・音声班…副音声と英語版注意事項を録音しました。
 ・実験後、被験者に答えていただく2種類のアンケート(視覚障がい者用、外国人用)を作成しました。

12月 実地検証、アンケート集計、考察、副音声の調整、被験者への御礼メール

 ・3週間に渡り計6日間、視覚障がい者12名、外国人9名に協力していただき、実地検証を行いました。
 ・被験者からのコメントやアドバイスを基に副音声の調整をしていきました。
 ・被験者の方には、感謝の気持ちを込めた御礼のメールを送らせていただきました。
 ・実地検証後のアンケートの集計を行い、それに伴い、考察を立てました。

1月 ポスター・レジュメ・成果報告書の作成

 ・成果報告会に向けてのポスター・レジュメ・成果報告書の作成を行いました。
 ・成果報告会で用いる副音声のサンプルも作成しました。
テーマパーク利用者の利便性向上に関する企画立案プロジェクト 活動写真3
テーマパーク利用者の利便性向上に関する企画立案プロジェクト 活動写真4
今回の実地検証より、共通の障壁は、視覚障がい者が副音声、外国人が英語版音声を聞くことにより解消できたと考えます。また、検証終了後、双方の被験者から「音声ガイドが導入されたら再度訪れたい」「他のアトラクションでも導入してほしい」という声を多くいただけたことより、体感価値、利便性ともに向上したと考えます。上記より、目標としていた『ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに訪れる「全てのゲスト」の体感価値を高め、利便性を向上させる』は成し遂げられたと考えています。しかし、検証を終える毎に、被験者からの意見を取り入れ、音声ガイドの調整を行い、再度検証してきましたが、音声ガイドを導入するには、まだ改善すべき点も残されています。そのことも含め、私たちはショー・アトラクションへの副音声・外国語版音声の音声ガイドシステムの導入を株式会社ユー・エス・ジェイ様に提案することになりました。
 1年間、履修生全員で本プロジェクトに本気で取り組んできました。検証につきましては、うまくいくことばかりではなく、幾度もの失敗もあり、心が折れそうになることもありました。しかし、すべてを乗り越え、実際に被験者の方に音声ガイドを使用していただいた際、「本当に素晴らしい試みだ。私たちに焦点を当て、試行錯誤してくれてありがとう」「このシステムがあるなら、また友達と遊びに来たい」ととても嬉しそうに話してくださる姿を見て、自分たちの努力が報われ、多くの人を笑顔にすることができたことに感動を覚えました。

 本プロジェクトを遂行するにあたり、株式会社ユー・エス・ジェイの方には多くのアドバイスをいただきました。ご多忙中にも関わらず、目標達成に向けて、常に連携をとっていただき、人に感動を与える喜びと大変さを教えていただいたこと、心より感謝申し上げます。またTAさんには、アドバイスだけでなく、多くのサポートをしていただきました。誰よりもメンバーのことを見ていてくださり、私たちのことを一番近くで支えてくださったおかげで、最後まで履修生全員で取り組むことができました。

報告者:クラスレポート担当  下楠薗 萌花子さん(政策学部3年次生)