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クラスレポート

留学生と創る「錦市場:京の食文化読本」制作プロジェクト

Vol.1 2017.2.10

◆プロジェクトの目的◇

 本プロジェクトでは錦市場を舞台に京都の食文化を題材にした読本を制作するという活動を行いました。その活動の目的は、“私たち自身が日本の食文化を再考しつつ、留学生や錦市場の人たちの生の声をもとに、学生視点で読本を作り、留学生が主体的に考えて、『知る』の一歩先へいざなう”ことです。錦市場の方や留学生との関わりを通して、まずは私たちが京都の食文化というものを改めて知り、私たち学生にしか作れない留学生のためになる読本を作りたいという思いが詰まった目的であり、年間を通じてそれに沿った活動を行うことができました。

◆春学期(目的決め・読本制作に必要な情報のインプット)◇

 春学期は読本を制作する目的についてメンバー全員で議論することを大切にしました。この時に個人が持つ読本制作への思いやこだわりを話し合ったことで、意見しやすい雰囲気がプロジェクトの中に生まれたのと同時に読本の内容や方向性が固まっていきました。
活動写真
その後は【錦市場チーム・留学生チーム・読本チーム】に分かれて活動を行いました。

読本チーム読本の大体のページ数や項目、また対象(どの日本語レベルの留学生にするのか)といった大まかな部分を主に決定しました。読本を制作するのが初めてなので、全てが新しいことばかりでした。
錦市場チーム読本制作に必要な情報をインプットするために、錦市場のお店の方にゲストスピーカーとして来ていただいたり反対に私たちが錦市場へと取材に伺ったりしました。そこで、今まで知らなかった錦市場の歴史やお店が抱えている問題を少しずつ知り、得た知識を文字にして記録しました。
留学生チーム留学生とのコネクション作りを行っていきました。日文センターの授業に伺って告知をさせていただき、ポスターを作成し色々な人に参加してもらえるよう工夫をしました。

◆秋学期前半(留学生との錦市場ツアー・合宿)◇

 秋学期の前半は、留学生との錦市場ツアーや合宿を行いました。春学期に集めた情報だけでは読本を作るのに十分ではなかったので、秋学期の前半にもインプットを行い、それと同時に読本の中身を詰めていきました。留学生と一緒に錦市場のお店の方のお話を聞いたりツアーを行ったりする中で、例えば、海外では食べ歩きは当たり前であるが日本では少しマナーの悪いものと考えられるという違いを体感しました。
 さらに合宿には8名の留学生が参加し、日本食を一緒に作ったり錦市場で今課題となっている事柄に対して意見交換を行ったりと、より深い交流を通して留学生の視点をつかむことができました。
活動写真

◆秋学期後半(読本制作・模擬授業の実施)◇

 そして秋学期の後半は本格的に読本を執筆し推敲する段階へと進みました。今まで集めてきた情報をもとに、読み手の学びと使いやすさを考えて、繊細な日本語表現をわかりやすく示すよう心がけました。そこで、このプロジェクトの目的である“留学生や錦市場の人たちの生の声をもとに”した、“学生視点”での、“留学生が主体的に考えて、『知る』の一歩先へいざなう”ことがきちんと達成されるような読本が作成できているのかを何度も見直し修正しました。この段階で最も地道で苦労したのが校閲です。ルビを振る言葉と、単語帳に乗せる言葉の一つ一つをチェックし、表現方法の訂正と統一化を繰り返しました。
 そして1月12日の1コマの授業の中で、私たちが制作した読本を用いて実際に40分ほどの授業を留学生の方々に行いました。
その授業はとても好評で、京都の錦市場のいいところを知ることができ今の問題とその解決策についてみんなで議論できていい勉強になったとの声をいただき、私たちのプロジェクトの目的がようやく達成されました。
活動写真

◆プロジェクトを通して◇

 このプロジェクトでは、読本を制作し最終報告会の日を迎えるまでに、幾度も議論と試行錯誤を重ねてきました。その過程では、メンバーが上手くまとまらず予定がずれたり課外活動が大きな負担になったりと苦労が多かったです。しかしそれも、このプロジェクトに多くのメンバーが関わり色んな外の機会に参加して活動していたからで、そのことによって各々が互いの不足している点を補い新たな視点を得ることができたのではないかと思います。
 私たちの授業は終わってしまいましたが、プロジェクトはまだまだ続きます。これからも私たちが制作した読本とともに、その制作に至る京都の食文化や留学生に対する私たちの様々な思いを、留学生の方々に届けて行って欲しいと思います。


報告者 : クラスレポート担当  吉岡 瑞月さん (グローバル地域文化学部2年次生)