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クラスレポート

テーマパークの利用者満足度向上に関する企画立案プロジェクト

Vol.1 2017.2.8

 私たちはユニバーサル・スタジオ・ジャパンの利用者満足度を向上させることを目的に一年間活動してきました。その中でも春学期の活動から、聴覚に障害をもつ利用者の、ショーアトラクション体験時における満足度を向上させることを目標としました。聴覚障がい者に焦点を当てた理由は、課外調査により現状のパークでは聴覚障がい者向けのサポートが十分ではないことが分かったからです。また、聴覚障がい者の方にアンケートに協力して頂いた結果、「ショー系アトラクションではストーリーが分からず、楽しめなかったことがある」という多くの回答が得られたからです。さらに、聴覚障がい者の満足度を向上させることができれば、外国人ゲストへの対策にも代用できると考えました。

春学期

【4~5月】 パークの視察・調査を通した現状把握、目標の決定

・パークの視察・調査から現状を把握し、視覚からの情報によりストーリーの理解を助ける3つのシステム(①スマートグラス、②携帯型字幕表示システム、③ストーリーペーパー)を検討することに決定しました。

【6月】  提供できるものの選定と協力者の探査、アンケート作成

・聴覚障がい者の協力は同年代である同志社大学内の方と幅広い年代の方の意見も聞くため学外の方々へ依頼しました。

【7月】  聴覚障がい者を含めた課外調査の実施、体験後の意見まとめ

・6人の協力者に課外調査を実施しました。

【8月】  夏季休暇中の課外調査における聴覚障がい者とテーマパークの現状調査

・協力者の方から聴覚障がい者の多く集まる店を紹介して頂き訪問し、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの現在の印象を調査しました。


春学期のアンケート結果では、スマートフォン端末における字幕表示システムの導入が有力候補となりました。
活動写真
活動写真

秋学期

【10月】  補助として導入を企画するものの再検討、機械の探索、機械を動かす方法の探査と選定

・春学期に絞ったものに加え、(①スマートグラス、②スマートフォン端末字幕表示システム、③磁気ループ、④振動による体感、⑤音声ビューア)の5つの補助システムを検討することにしました。

【11月】  字幕の作成、字幕表示アプリのプログラミング、字幕表示端末の探査と購入、協力者への呼びかけとプロジェクト科目公式LINEの作成、課外調査の実施とそれに伴うアンケートの作成

・履修生が各グループに分かれ同時進行で、進捗状況を報告しながら進めていきました。

【12~1月】 協力者への呼びかけ、課外調査の実施、アンケート結果まとめ

・一年間の活動の集大成として自分たちが提案するシステムを導入することで、満足度が変化したかを回答してもらいました。


 字幕表示と座席の振動は高評価となりましたが、磁気ループと音声認識の端末に関してはあまり良い評価をもらえませんでした。しかし、今回も実施したアンケートより「この2つが導入されるだけでもユニバーサル・スタジオ・ジャパンが楽しくなる」や、「導入したらもう一度体験したい」などのお言葉をいただけました。数値データで比較しても<今までのユー・エス・ジェーに対する満足度>3.5点から<これらの機器が導入されたと仮定したときの満足度>4.4点と満足度の向上が明らかになりました。これらのことから、私たちのプロジェクトのテーマである「満足度向上」は成し遂げられたと考えています。

 以上のことを踏まえ、私たちはスマートグラス・スマートフォン端末での字幕表示、低音域に合わせた座席の振動の2つを株式会社ユー・エス・ジェー様に提案することになりました。
活動写真
活動写真
 一年間この活動を本気で取り組んだことで多くの事を得ました。プロセスを今はしっかり語ることができますが、プロセス途中にいるときは模索しているので前に進めていくことの難しさを感じました。一からすべて作っていくことを経験したのは初めてだったし、貴重な体験ができたと思っています。協力者の方が、体験して楽しかったという感想をほかのお友達に伝えてくださったりしてどんどん協力者の方が広がっていったことも、一つの活動にすごい力があると感じました。小学生の子から感動的なお手紙を頂いたことは自分たちがやってきたことが正しいという事実とともに、この活動をしていてよかった、少しでも自分たちの力でモノを動かすことができるのではないかと実感しました。
 ユー・エス・ジェーの方には数えきれないほどのアドバイスを頂いて実行できたこと、常に連携を取りながら少しずつ形にできていく楽しさを味わわせてもらえたこと、本当に感謝しています。TAさんも自分たちが運営するためにアドバイスをくれるだけでなく、学生側の意見をしっかり聞いてくれて生かしてくれて誘導してくれました。決して自分たちだけで活動を行ったとは思わず、多くの方々がいてくれたからできたことだと身にしみて感じています。

報告者: クラスレポート担当  永井 遥さん (文化情報学部2年次生)