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2013年度クラスレポート

京都発のキリスト教祭服を世界に発信する

vol.1  vol.2   vol.3  

Vol.3 2014.2.14

【秋学期の活動】
私達秋学期に行った活動は、主に
①祭服製作
②広報活動
③製作発表イベントの準備
の3つです。
秋学期では春学期に学んだことを踏まえて、キリスト教徒の方だけではなく、より多くの方に発信するために、一般的にも比較的身近である婚礼の場を想定した祭服の製作に取り掛かりました。そして、一部の宗派に限定することなく、すべての宗派に向けた新しい提案として、1月16日(木)に同志社大学クラーク・チャペルで製作発表イベントを開催することに決定しました。受講生は製作班と広報班に5人ずつ分かれ、準備を進めていきました。製作班は株式会社千總製作部やパタンナーの方々と相談を繰り返し、自分たちのイメージとプロの方の視点をすり合わせ、より洗練された祭服を製作企画しました。広報班はプロジェクト活動をより多くの人にしてもらうべく新聞社等の企業向けに企画書を作成・送付し、また発表会当日の段取りや配置に関してプロジェクト科目事務局の方と話し合いを進めました。
①祭服製作

春学期の見学の成果

①従来の祭服:日本文化と融合した教会がいくつかあるにも関わらず、祭服については「和」の要素や日本の気候風土、日本人の体格等への適応はほとんど見られませんでした。
②聖堂建築:西洋の歴史様式の聖堂から、日本人設計士や和風祭壇画、寺院のような外観の聖堂まで、日本文化との融合の度合に幅がありました。これを基に、私たちが作る新しい祭服にどの程度和の要素を取り込んで異文化コラボレーションを実現させるのか検証しました。
③京都の伝統技術:京友禅(染、刺繍、絞り、箔)の工程や美意識、京都の伝統技術の強みや効果を学び、「織と刺繍」が多い従来の祭服に対し「染」そして京都の伝統技術を用いて、新しい祭服を作ります。
④日本の法装束:法装束を拝見し、有職故実に基づく神道、仏教の祭礼服の色彩、形、文様の歴史と意味を学びました。そして、神道と仏教に共通する日本の宗教的色彩の象徴性、和服、和柄の特徴などをどのように祭服に取り入れるかを考えました。

形状

話し合いを重ね、従来の祭服の襟や袖の形をより機能的に変更した洋の形状と、着物のような袖の形や合わせを採用した和風の形状の2種類に絞られました。その後パタンナーの方に依頼をし、トアル(仮の生地でざっくり縫製した衣服)を作成していただきました。平均身長の受講生をはじめ、様々な方にトアルを着てもらい動きやすさや見栄えを検討し、和の形状を採択しました。

京都発のキリスト教祭服を世界に発信する12 京都発のキリスト教祭服を世界に発信する13 京都発のキリスト教祭服を世界に発信する1

従来のキリスト教モチーフを重視する意見と吉祥文様という日本の要素を取り入れたい意見に分かれました。話し合った結果、両方の意見を取り入れて、キリスト教シンボルを和風にアレンジしたオリジナルのものを考案し、柄の配置等は日本文化に寄せた祭服を作ることにしました。私たちの思い描く柄を図案に起こしてもらうため、職人の方と何度も相談を重ねました。見た目の美しさとモチーフの持つ意味のわかりやすさの両立を目指しました。トアルにまち針でデザイン画を貼り付け全体のバランスを確認したりして、3か月かけてよりよいデザインを追求しました。

京都発のキリスト教祭服を世界に発信する2 京都発のキリスト教祭服を世界に発信する3 京都発のキリスト教祭服を世界に発信する4

生地

株式会社千總製作部の生地担当の方から数十種類に及び反物を見せていただき、無地のものと地模様のものの見え方の効果や、それぞれの生地が持つ特徴(変色しにくい、しわが目立ちにくい等)を学びました。その後受講生の肩から反物を垂らし、実際の見え方を参考にどの生地を採用するか決めました。

京都発のキリスト教祭服を世界に発信する14 京都発のキリスト教祭服を世界に発信する5 京都発のキリスト教祭服を世界に発信する6 京都発のキリスト教祭服を世界に発信する7
②広報活動
発表会にむけて雑誌、テレビ局、新聞社等のメディアに宣伝してもらうべく企画書を作成・送付しました。このプロジェクトについて一般の方に理解してもらえるような企画書を作るのに3週間要しました。また株式会社千總の社長に企画書を用いてプレゼンテーションを行い、より効果的な伝え方のアドバイスをいただきました。その他キリスト教関係の団体や京都の繊維工業団体・芸術大学にもポスター貼付等の依頼・発表会への招待をしました。また、世界に発信するためfacebookにプロジェクトのページを作り、日本語と英語で投稿をしました。
③製作発表イベント
クラーク・チャペルは重要文化財で厳格に管理されているため、イベントで使用するためには様々な規制があり、配置や動線についてプロジェクト科目事務局の方も含めて何度も相談を繰り返しました。当日は製作した祭服だけでなく従来の祭服の展示・試着を実施し、春学期の学習や今までの製作工程についてパネルで説明しました。また株式会社千總から祭服に採用した吉祥文様の京友禅の着物、西陣織の企業から立体的な刺繍が特徴的なカトリックの祭服布をお借りしました。京友禅と西洋の刺繍の技法と美意識を実感していただくと共に、これらを合わせて展示することによって日本文化と西洋文化の違いを感じていただき、今回の京友禅の祭服がいかに新しい試みであるかを明白にすることが出来ました。
加えて事前にクラーク・チャペルで模擬結婚式を行い、私たちの思い描く理想の祭服及びストールの使われ方を映像として形にしました。パネルや展示では製作の過程について主に見て頂き、それと併せて映像資料をご覧頂くことで私たちがどのような思い・考えをもって企画・製作を行ったかを十分に伝えました。

京都発のキリスト教祭服を世界に発信する9 京都発のキリスト教祭服を世界に発信する10 京都発のキリスト教祭服を世界に発信する11 京都発のキリスト教祭服を世界に発信する12

報告者:サブリーダー 橋本 佳奈さん(法学部4年次生)


Vol.2 2014.1.4

「京都発のキリスト教祭服を世界に発信する」
~友禅染によるキリスト教の祭服を企画・制作し、京都の伝統文化を世界に~
キリスト教と友禅染の異文化コラボレーションを実現させた新しい祭服を、すべての宗派に向けた新しい提案として、1月16日に同志社大学のクラーク・チャペルで発表します。キリスト教徒の方だけではなく、より多くの方に見ていただくために、一般的に比較的身近である婚礼の場を想定した祭服にしました。
当日は今回製作した新しい祭服だけでなく、従来の祭服や職人が描いた祭服のデザイン画も展示し、今回の祭服を着用した聖職者の方が行う模擬結婚式の映像上映や、皆様に祭服を試着していただくなど、様々なことを企画しています。13時より開会式を行い、14時以降はご自由に展示物をご覧いただけますので、お気軽にお越しください。
日時:2014年1月16日(木)13:00~17:00 (13:00~開会式 14:00~入退場自由)
場所:同志社大学 今出川校地 クラーク記念館2階 クラーク・チャペル
(京都市営地下鉄烏丸線今出川駅下車徒歩1分)
交通アクセス(今出川キャンパス)
キャンパスマップ(クラーク記念館)
入場料:無料
事前申込:不要

【問い合わせ先】
e-mail:pj2013.saifuku@gmail.com
Facebook:「京都発のキリスト教祭服を世界に発信する」

報告者:サブリーダー 橋本 佳奈さん(法学部4年次生)


Vol.1 2013.7.19

「プロジェクトの紹介」
私達のプロジェクトは、友禅染によるキリスト教の祭服を企画・制作し、京都の伝統文化を世界に発信することを目指しています。現在、国内のキリスト教会において、和風の聖堂建築や祭壇画への試みが一部に見られますが、祭服、掛布、祭具のほぼ全てが海外からのカタログやネット販売品です。また、聖職者の祭服がチャペルで結婚式をあげる新郎新婦の衣裳と比べ、いかにも画一的です。そこでキリスト教の大学である同志社に在籍する私達と、友禅染の老舗「株式会社千總」様が共同して、キリスト教文化と京都の伝統産業との異文化コラボレーションを実現させた、京都だからこそできる今までにない祭服をつくろうと考えています。
同志社大学のクラークチャペルでの結婚式を想定した最終発表を1月に行う予定です。
【春学期の活動】
私達は春学期に行った活動は、主に
①株式会社千總様の工房見学
②神社・寺社への見学
③キリスト教会の見学、キリスト教についての知識の習得
の3つです。
①株式会社千總様の工房見学
友禅染めの製品がどのように作られるかを見学しました。見学したのは株式千總製作部、手描き友禅、絞り染め、刺繍の工房など5箇所です。徹底した分業体制で着物が作られる工程を見て、一つのものを完成させるために関わる人の多さや、職人さんが競い合う技術と美の追究を実感しました。そして、友禅染の伝統と技術からどのような可能性がひらけるかを考えました。

京都発のキリスト教祭服を世界に発信する1  京都発のキリスト教祭服を世界に発信する2 京都発のキリスト教祭服を世界に発信する3

京都発のキリスト教祭服を世界に発信する4 京都発のキリスト教祭服を世界に発信する5
このように春学期は祭服を実際に作るために必要な知識の習得、リサーチに重きをおきました。秋学期からは具体的な製作、広報、マーケティングなどを実際に行なっていく予定です。

報告者:CNS担当 大出 ひすいさん(文学部2年次生)
②神社・寺社への見学
八坂神社と、東本願寺に見学に行きました。それぞれの礼法と伝統の粋が凝縮したような法装束を拝見させていただき、有職故実に基づく神道、仏教の祭礼服の色彩、形、紋様の歴史と意味を学びました。そして、神道と仏教に共通する日本の宗教的色彩の象徴性、和服に独特な平面裁断とサイズが柔軟に着こなせる特質などをどうプロジェクトに組み込めるかを考えました。

京都発のキリスト教祭服を世界に発信する6 京都発のキリスト教祭服を世界に発信する7
③キリスト教会の見学、キリスト教についての知識の習得
クラークチャペル、奈良基督教会、聖アグネス教会、京都ハリストス正教会などキリスト教諸派の教会、礼拝堂を見学し、ミサに参加した後、祭服の歴史や作法について学びました。ほとんどの学生が教会の中に入るのもミサに参加するのも初めての体験で、キリスト教の文化を肌で体感しました。同じキリスト教といえども、プロテスタント・日本聖公会・ロシア正教会と宗派が異なると、ミサも祭服も様々でした。
見学したそれぞれの教会の聖職者の方から、また、本学の神学部教授・関谷先生と科目代表者の清瀬先生からキリスト教の歴史や色彩の象徴性、図像などについて学びました。同志社大学生としてキリスト教を学ぶよい機会になるとともに、日本人聖職者の方々が祭服に対して考えておられる生の声もお聞きし、わたしたちのプロジェクトがチャレンジする意義がある、と一同実感しました。

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